ミッフィーについて。

先日、朝のNHKの番組で。
ミッフィー展の様子を放送していた。

ミッフィーの作者はオランダのグラフィックデザイナーであり、絵本作家であるディック・ブルーナ氏。

ブルーナ氏の作品の特徴は、個性的な色使いと、無駄を極限まで削ぎ落としたシンプルさ。


デザインはシンプルであることが一番大事。
完璧であるだけでなく、できるだけシンプルを心がける。
そうすれば見る人がいっぱい想像できるのです。
これがわたしの哲学。               
                                「ディック・ブルーナのデザイン」より



ブルーナカラーと呼ばれる6色のみの色使いは個性的で、計算された配色により、シンプルなのに温かみのある世界観を構成している。

線のこだわりは、少し震えているということ。
シンプルなデザインに多いつるっとした冷たくかたい線ではなく、少し震えた線。
ブルーナ氏は自らの線についてこう表現している。

「わたしの線は、いつもすこし震えています。まるで心臓の鼓動のように。震える線はわたしの個性なのです。」

線に対するこだわりも美しいが、

震える線

なんて素敵な表現なのだろう。


ブルーナ氏について調べるうちに、人柄というものは作品に影響するのだと思った。ブルーナ氏の温かみのあるデザインは、愛と情熱を持った彼だからこその作品だ。


ある落語家の言葉を思い出した。

芸は人なり

「人間がまず大事。芸の前に、まず人間を磨くこと。」

色々な解釈ができるとは思うけれど、ちゃんと芸に出てしまうんだから、ちゃんとしなさいよ。真面目にやりなさいよ。自分を大切にしなさいよ。というようなことだと思う。

真似をしてもきっと上手くいかない。
ブルーナ氏が描くからこその温もりだと思う。



           画像をクリック(。・ω・。)
「シンプルの正体 ディック・ブルーナのデザイン」展         


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